Buried Alive

生き埋めになったオタクが地中での余生を綴る

日米野球2018・MLB代表メンバー成績紹介(第1弾)

※この記事はアトランタ・ブレーブスファンによって書かれています。

 

昼夜逆転生活が治りません。二条です。

2018年9月10日、タイムラインのMLBファンの間に衝撃が走りました。

日米野球2018のMLB代表メンバー第1弾が発表されたのです。

ポストシーズン終了から1~2週間後に開催される日米野球、どうせトップ層なんて出てこない――そんな憶測がこういう国際試合にはつきものです。

しかし、どうでしょう。メンバーを見れば、トップ層が集結しているではありませんか。

 

ただ、NPBしか見ていない人にはいまいちピンと伝わっていない様子。

そこで、簡単に選手の成績紹介をして皆様にもっと日米野球の前に認知度を上げてもらおうと思います。今回のメンバー、やべーの揃ってるぞと。

 

※※成績は9月10日、メンバー発表当時。打率/出塁率/長打率の表記。RBI=Runs Batted In(打点)

※※※選手名は公式サイトのものではなく、自分の読み方

 

・監督:ドン・マッティングリーマイアミ・マーリンズ

 最初はこのマッティングリー監督のみの発表となっていました。当時、僕はこのニュースを聞いて「マッティングリーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」と大笑いしてしまいました。けっこうなネタ監督です。たまーに、「お前、頭ドン・マッティングリーか?」なんて煽り方するくらいにはネタ監督です。

 とかなんとか言ってますけど、選手時代はヤンキース一筋14年、背番号23は永久欠番になるほどの名選手。ドジャースの監督に2011年に就任してからは、5年間で3度の地区優勝。しかし、ポストシーズンには強いとは言えず、ワールドシリーズに出場することはできませんでした。「ポストシーズンで勝てないのはマッティングリーのせいだ」という論調が実際あったのは事実です。ドジャースは戦力的に「地区優勝は当たり前、ワールドシリーズに出なければいけない」というレベルにまで揃えていましたから。あと、マーリンズの監督に就任してからイチローを使わないだけでボロクソ叩かれたこともあったようななかったような。まあ、名監督ではないんですけど、悪すぎるってほどでもないんじゃないかと思ってます。

 

・捕手:ヤディアー・モリーナ(セントルイスカーディナルス

 2018年成績: .273/.324/.447 17HR 61RBI

 通称:ヤディ。MLB詳しくなくても知ってる人が多いレベル。

 MLBトップクラスのキャッチャーで、投手が1番受けてもらいたい捕手なんじゃないかと勝手に思ってます。堅守・強肩で、毎年.270以上の打率を安定して残してくれる頼れる大ベテラン。カーディナルス一筋15年。2013年のWBCでは準決勝の日本 vs. プエルトリコの一戦で日本人の脳裏に強烈に焼きついたことでしょう。オールスター選出9回、ゴールドグラブ受賞8回。正直他球団ファンからしたら引退してくれないと困る。カーディナルスがずっと強い理由のひとつは絶対ヤディが現役やってるせいなので。

 

一塁手カルロス・サンタナフィラデルフィア・フィリーズ

 2018年成績: .230/.351/.427 23HR 82RBI

 低打率/高出塁率/高長打率、昔日本にいたアンドリュー・ジョーンズでたとえればよくわかる成績です。便利なことにスイッチヒッターで、左右の打席でそこまで大きく成績が変わらないタイプ。のはず。

 2017年まで8年在籍したインディアンズを離れ、新天地・フィリーズへ。去年やや成績が落ちていたんですが、今年はきっちり戻してきました。2014年までは捕手もしていましたが、あまりに酷かったので一塁手に専念しました。守備は別に悪くないです。見た目には下手そうに見えますが。この図体で1番打者を打つこともあります。おそらく1番打者を務めるのは後述するアクーニャになる可能性が高そうですが。

 

二塁手:ウィット・メリフィールド(カンザスシティ・ロイヤルズ

 2018年成績: .302/.366/.431 11HR 52RBI 31盗塁(ア・リーグ1位タイ)

 二塁以外も守れますが、ほとんど二塁手やってるので守備位置表記はこうします。2018年盗塁トップタイ。2017年盗塁王。なんと2017年はルーキーイヤーです。守備も上手で、数年後にはもしかしたらアルトゥーベと比較される選手になっているかもしれません。実は去年の末にTBSかなんかのやつでショットガンタッチに参戦していました。何で呼ばれたかみんな不思議がってましたね。

 

三塁手:エウヘニオ・スアレスシンシナティ・レッズ

 2018年成績: .291/.375/.546 31HR 100RBI

 遊撃も一応守れます。名前聞いて「誰やねん、こいつ」ってなった人、多いんじゃないですかね。で、成績見て目玉飛び出すパターンだと思います。とはいえ彼は一昨年に21HR、昨年は26HRと着々と実力をつけてきており、今年しっかりと開花した選手なので、今回の代表入りは当然といえるでしょう。

 

内野手/外野手:クリス・テイラー(ロサンゼルス・ドジャース

 2018年成績: .248/.324/.439 15HR 57RBI

 今までの選手に比べたらちょっとショボく見えるかもしれませんが、去年は.288/.354/.496 21HRの大活躍でした。ドジャースに移籍後2年目での開花で、この成績を残しつつ、内外野どこでも守れるというのは非常に強みになります。こういう連れて行ける選手が限られている国際試合では、打てるユーティリティーの存在は不可欠なのです。ちなみに、キャリア5年で守った回数が1番多いのは、遊撃。なので、今回の選出メンバーを見る限り、遊撃手としてスタメンで出てくると思われます。

 

・外野手:ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス

 2018年成績: .293/.367/.581 25HR 53RBI

 今回の選出メンバーで1番の衝撃を与えたのは間違いなくアクーニャでしょう。「HRの数の割りに打点が低い」? 当たり前じゃないですか。1番打者ですよ。「名前を聞いたことすらない」? 当たり前じゃないですか。ルーキーですよ。19歳ですよ。

 「大谷翔平さえいなければ、全米プロスペクトランキング1位だった男」といえば凄さが伝わると思います。ちなみに25本のHRのうち、8本は先頭打者HRです。5試合連続HRの記録も作りました。ちなみにこの5本のうち3本は先頭打者ホームランです。6試合連続HRの期待がかかる打席でぶつけられましたけど。

 

・外野手:リース・ホスキンス(フィラデルフィア・フィリーズ

 2018年成績: .251/.360/.499 30HR 88RBI

 2017年、彼は全米に衝撃をもたらしました。シーズン途中にデビューすると、たった50試合で18本のHRを放ち、OPSは1.000を超えました。ちなみに守備は正直下手です。守備位置はほぼ左翼手なのですが、ナ・リーグ左翼手で1番エラーが多いです。こんだけ打ってくれれば別に気にしませんけど。彼も25歳と若く、将来が非常に楽しみな選手です。

 

・外野手:クリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブリュワーズ

 2018年成績: .316/.381/.557 28HR 86RBI

 .316は現在ナ・リーグトップの打率。マーリンズからブリュワーズにトレードされ、打撃が更に覚醒したと言っていいでしょう。イチローマーリンズ時代にチームメイトだったってので知ってる方もいらっしゃるかもしれません。ちなみにイェリッチが2018年の主に任されているのは2番です。1番アクーニャ、2番イェリッチにするだけで53本コンビの1・2番になるんです。恐ろしくないですか?

 

ところで、今発表されてる外野手3人、今期の守備位置だいたい左翼なんですがどうするつもりなんでしょう。たぶん左からホスキンス、イェリッチ、アクーニャになるとは思いますけど。

 

 

選手紹介っていうよりかは、成績を紹介して、MLBを全く知らない人に「今回の選出メンバーはこれくらいすごい成績を残している」ってことを知ってもらう感じの記事です。たぶん詳しく書ける人は他にいるので、そういうのはそっちに任せます。